結露対策⑧:湿気が壁内に溜まる原因はここ!Ⅲ 通気層「出口」の施工徹底ガイド
いつも匠の一冊をご利用いただき、誠にありがとうございます。
前回は通気層【経路】の不良事例と正しい施工例を確認しました。
今回は通気層の【出口】と、笠木の通気層に焦点を当てます。
湿気を確実に排出!通気層「出口」の徹底チェックポイント
チェックポイント:通気層の「出口」の施工不良と対策
湿気を持った空気は軽いため、建物上部へ上昇し、最終的に小屋裏から排出されます。
出口が塞がれていると、熱気や湿気が溜まり結露の原因となります。
棟換気の数が少ない
棟換気の数が少ない(一部分しか設置されていない)場合は通気量が足りず、十分な換気が行えず熱気が溜まってしまい、冷やされて結露になる恐れがあります。

~ 正しい施工例 ~
棟換気は「全体に」:
棟全体に、棟換気を設置。出口が広く通気がスムーズ。
垂木を離すなど、十分な通気量を確保できる大きさの隙間を作り、横方向の通気を図ります。

隅棟の通気が取れていない
隅棟からの空気の出口が塞がっているため、空気が止まってしまい、熱や湿気がこもってしまう。

~ 正しい施工例 ~
隅棟の通気確保:
隅棟と通気垂木は30mm以上間隔を開けるか、専用の通気経路確保部材(オープンボードなど)を採用することで、空気の流れが良くなります。

軒裏の通気不足
軒裏換気部材に軒天有孔ボードを使用した事例。
風雨の吹上が強いと雨の吹込みリスクが高く、また特に強風時には通気の量が少なくなるため、換気の効果が足りない恐れがあります。

~ 正しい施工例 ~
軒先換気には「全周換気」:
雨風が吹込みやすい屋根の水上側・ケラバ側でも施工できる「全周換気」部材もあります。

笠木の通気層、施工事例
寸法の確認
下図☆寸法が50mm以下であることを、予め確認してください。
50mmを超える場合、製品本体の躯体天端へのかかり代が小さくなり、取り付けができない、まはた取り付けが難しくなります。

合板を取り付ける場合
躯体の天端から上に飛び出さないようにし、しっかりと防水紙などで防水処理をおこなった上で、施工してください。
胴縁・外装材の取り付け位置
天端から19mm下げた位置に、胴縁・外装材の天端がくるように施工してください。
この位置に施工されていない場合は、笠木換気材の取り付けができない、まはは防水性能が確保できない可能性があります。

※上記「笠木の通気層、施工事例」はJoto製品(笠木換気材 CV-N02F)です。
メーカーごとに工事仕様書が変わります。各工事仕様書を必ずご確認ください。


次回は、小屋裏の湿気対策に焦点を当てます。
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