構造用合板にはどの釘をつかえばいいの?N釘とCN釘って何?

2018年11月8日

 

まいど!たいちゃんです!

普段は事務所にこもってカタカタしているのですが、先日倉庫にいって出荷作業をしてきました。
体重も過去最高記録を更新したことだし(笑)、どれ動いてやるかと出荷作業をしていたら・・・

 

おや?
この注文、在来工法向けの商品が多いのに、
N釘とCN釘の両方があるぞ??

たしか・・・「CN釘は2×4工法用のもの」で、
「在来工法の住宅にはほぼ使わない」ような・・・??
変わったのか???

 

思いたったが吉日、今回はN釘とCN釘についての調査報告です!

 

 

  N釘とCN釘

そもそも どういうもの?

まず、N釘もCN釘もJIS規格に認められた釘です。

構造用合板などの固定に使う釘は、
N釘の50ミリか、それと同等の釘を150ミリピッチで使うように定められています。
CN釘もJIS規格品で同等性能だから、使ってもOKなんですね!

 

 

N釘とCN釘の違いは?

正式には、N釘は「鉄丸釘」、CN釘は「太め鉄丸釘」。
材質はどちらも鉄、胴部はどちらもストレートのスムースタイプ。
名前のとおり、CN釘の方が若干太めになっています。

頭部の形状にも違いがあります。

▼ N釘 → 皿頭布目模様あり

 

 

 

 

 

 

▼ CN釘 → 平頭フラット(N釘より少し大きめの頭)

 

※釘打ち機の普及で登場した初期の頃の釘は、JIS認定の釘ではなく「NC釘」と呼ばれています。
JIS認定ではないので「NC釘」は構造部に使用できません
名前が似ているので要注意!

N釘CN釘NC釘
規格JIS認定JIS認定×
頭部皿頭布目模様平頭フラット
材質・胴部鉄 スムース鉄 スムース鉄 スムース
用途構造壁や水平構面構造壁や水平構面造作や木下地、梱包

 

 

 

  N釘とCN釘でないとダメな理由

 

 

 

 

 

ズバリ、国の告示第1100号で軸組工法耐力壁の施工仕様が定められているから!

また、大臣認定の耐力壁では使用する釘と面材が細かく指定されています。
そこで主に採用されているのがCN釘になっています!

構造壁に違う釘を使用すると、耐力が著しく低下します・・・
完全にアウト物件になってしまうのです・・・

 

  よくあるトラブル

釘のめり込みはどこまでOK?

個人的には打ち込めていればOKじゃい!と思いがちですが(←
入っていなくても入りすぎててもよくないもの。

こちらもいろいろ調べたところ、はっきりした答えは出てこず(m; _ _)m
ツライチ~1ミリくらいまでが許容範囲のようです。

明確な答えがないとはいえ、めり込みすぎると構造耐力は低下します。
釘が抜けずにボードを貫通して破壊するパンチングアウト破壊も・・・

施工前には釘打ち機の圧力を調整することをおすすめします!

 

打つ釘を間違えてしまったら?

頭ではわかっていても、「N釘」「CN釘」「NC釘」なんて似た名前がそろっていたら、訳がわからなくなることもありますよね・・・
現場ではよりいっそうパッケージや箱の表記をしっかり確認してからでないと、とんでもない施工ミスにつながってしまう恐れが・・・!

匠の一冊でも、N釘とCN釘の出荷には特に注意しております!

もし釘の種類を間違えて打ってしまった場合は、抜かずに新たに規定の釘規定のピッチ増し打ちしてください。
深くめり込んでしまった場合も増し打ちしておくのがよいとのこと。

 

 

  合板メーカーの推奨釘はどれ?

構造用合板耐力壁の高倍率仕様が追加されたようです。
(平成30年3月26日国土交通省告示四百九十号)

軸組工法壁倍率3.7倍(大壁)と3.3倍(真壁)が追加されました。
高倍率仕様では、CN50の釘を使用します。N50を使うことはできません。
ご注意ください。

詳しくは日本合板工業組合連合会こちらの資料をご覧ください。

 

匠の一冊のおすすめはこちら!

各サイズ取り扱い中!

<N釘>

KN村田産業マックスマキタ
デジN釘(ワイヤー連結)N釘(ワイヤー連結)N釘(ワイヤー連結)

 

 

<CN釘>

KN村田産業マックスマキタ
2×4 CN釘(ワイヤー連結)2×4 CN釘(ワイヤー連結)2×4 CN釘(ワイヤー連結)

 

 


N釘もCN釘も、どちらもJIS規格だから構造壁に使ってOK!
正しく使えていれば問題なし!

釘は施工の中でも間違えやすいところ。
施工前にしっかり確認を!
お忘れなく!

 

お買い物は、ぜひ 匠の一冊 で♪

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