結露対策⑪シリーズ最終回:現場で決まる結露対策!雨に濡らさない工夫「現場雨養生」
いつも匠の一冊をご利用いただき、誠にありがとうございます。
前回は気密を取りやすく、施工の時間を短縮できる天井断熱工事について確認しました。
シリーズ最終回となる今回は、「現場管理」の重要性に焦点を当てます。
どんなに高性能な材料を使っても、現場でのひと手間が欠けると、結露リスクは高まってしまいます。
現場で決まる結露対策!初期結露リスク
夏型結露(内部結露)を防ぐためには大きく二つの大事なことがあります。
1つは「漏水対策」です。
防水層(外壁)・通気層をしっかりと形成し、連結することで漏水を防ぎます。
もう一つは、「施工現場を雨に濡らさない」事です。
現場雨養生の徹底、建て方のスピードアップで、建築中から建物内部に水を溜めない、建物をぬらさない事で結露を防ぐ事に繋がります。
また、万が一濡れてしまった場合にも、速やかに湿気を排出させる対策を行う事で結露を防ぐ事に繋がります。

現場養生の徹底~基礎・木部を濡らさない
基礎などに溜まってしまった雨水が乾かないまま建築が進んでしまうと、閉じ込められた湿気が原因で結露に繋がってしまう恐れがあります。

【施工現場を雨に濡らさない対策】
◆ 雨天時はできるだけ建て方を行わない
◆ 基礎・木部を濡らさないための現場養生の徹底
◆ 雨水などが溜まってしまった場合は水抜き・乾燥
建て方~の雨養生について
一般的に建て方時の雨養生は軽視されがちですが、建て方時の雨養生をきちんと行わないと、初期型結露リスクが高まります。
建て方時から、ブルーシートなどを準備し、一日の作業完了時には養生を行ってください。

準備するブルーシートについて
準備するブルーシートの枚数は、建物外周と建物上部を覆うことのできる枚数。
※外周雨養生は1階・2階で分け、作業のない部分は養生をそのままに、毎日の雨養生設置の時間と労力を省くようにする事が大切です。

雨養生の期間
上部は、建て方から屋根仕上げ若しくは、上部の防水が完了するまで。
外周は、防水透湿シート作業が完了するまで、雨養生が必要となります。
※万が一雨が侵入した場合は、速やかに雨水を排出し十分に乾燥させる事が大切です。


床面の乾燥促進のために
雨養生の甘さから、建物内部に雨水が侵入してしまう事があった場合でも、雨水・汚れなどからの保護するため、木材の表面にコート剤を塗布したり、透湿性のある床下張材養生シートの施工が有効です。
※シート内部に雨水が侵入した場合は、速やかに剥がして乾燥させてください。



基礎内の乾燥促進のために

基礎内の乾燥促進のため、水抜栓などを設置する事で、基礎内に入った水等の排水処理を行うことが出来ます。
流水や水漏れトラブルの際にも排水する事が可能です。


このシリーズでは、結露対策の要である「気密」と「通気」に焦点を当て、施工の重要ポイントを解説してまいりました。
現場での「ひと手間」が、住宅の耐久性と省エネ性能を大きく左右します。
今回の結露対策シリーズが、皆様の確実な施工の一助となれば幸いです。
今後とも「匠の一冊」をよろしくお願いいたします。
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