通し柱などのホゾによる断面欠損の多い箇所が気になる方におすすめの工法のご紹介

通し柱などの欠損の多くなる箇所にのみ金物工法を使う人が増えています。
理由はホゾによる欠損を少なくし、強度を出すためのようです

金物工法とは 

金物工法とは在来軸工法の仕口や継手加工を金物に置き換えた工法のことを言うようです。

【メリット】

・木材の断面欠損を小さくできるため、従来よりも強度がでる
・柱や壁がなくても耐震性の高い空間ができる
・金物が飛び出していないため、現し仕上げに適している。 など

デメリットとしては材料費はもちろんのこと運送費などコストがかなりかかってしまうようです。
そのため、すべてを金物工法にするのではなく、断面欠損が多い箇所のみを金物工法にする方が増えてきているようです。

「あの木材、欠損多いけど大丈夫かな?」と心配な箇所のみの金物工法、検討してみてはいかがでしょうか?

金物工法用の梁受け金物紹介

タナカ【SSマルチ 梁受け金物MH】

3種類の梁受け金物を組合せて使用することにより、6通りの梁受け金物の役割を果たし、梁成105㎜~450㎜に対応します。

特徴
・ナット不要で金物の取り付けが簡単。
・金物の種類が少なく在庫コストを削減。

注意
ドリフトピン、マルチボルトなどは別売りになります。



タツミ【テックワン アゴ掛金具TH】

構造部材(柱材や横架材など)を接合する際に使用します。
(公財)日本住宅・木材技術センター 性能認定金物

特徴
・ボルトとドリフトピンによる単純な組み合わせで、強い架構が実現可能です。
・角部には丸みをつけて安全性に配慮しています。背板の折り曲げをR処理する事でボルト締め過ぎによる金物変形を少なくしています。
・金具出幅が100mmとコンパクトになっています。

注意
(株)タツミが開催する施工技術者講習会を修了する必要があります。
ドリフトピン、ボルト等は別売りになります。


おわりに

断面欠損が多いと少し不安なことがあるかと思います。そんな時のために今回ご紹介しました、一部分だけ金物工法を用いるといった手段をとってみてはいかがでしょうか?