駆け込み需要の影響、新設住宅着工戸数3年ぶり増加

【法改正前の駆け込みで新設住宅着工戸数が急増】

2024年度の新設住宅着工戸数は、3年ぶりに増加に転じ、前年度比2.0%増の
81万6018戸となりました。
暦年ベースの統計では、09年以来、15年ぶりに80万戸の大台を下回ったものの、年度ベースでは持ち直した形です。

この要因は、24年度末の着工が伸びたことにあります。
24年度の着工統計を月別にみると、着工戸数は25年2月に前年同期比2.4%増となり、10ヵ月ぶりに増加しました。
さらに、3月については同39.1%増と急増しています。

これは、同年4月からスタートした省エネ基準への適合義務化や、4号特例の縮小が適用される前に、着工を前倒そうという駆け込み需要が発生したものと考えられます。

そのため、今回の戸数増加は一時的なものである可能性が高く、25年度の着工は厳しい状況になりそうです。
特に、4月や5月は駆け込み需要の反動を受け、急激に戸数が落ち込む懸念があります。

▼建築着工統計調査報告(令和6年度計分)
https://www.mlit.go.jp/report/press/content/kencha614.pdf

▼建築着工統計調査報告(令和7年3月分)
https://www.mlit.go.jp/report/press/content/kencha703.pdf

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