【黒染み対策】構造用合板留めにNZ釘がおすすめ!

めっき処理の施されていない一般的なN釘を構造用合板留めに使用すると黒染みがついてしまうことが多くあります。
黒染みがつくとお施主様が不安に思い、クレームに繋がることが考えられます。
また、木造住宅の長寿命化が主流になりつつある中で、
耐食性の高いメッキ処理が施されている、『KN村田産業のNZ釘』をおすすめします。

N釘とNZ釘の違い

・N釘
N釘と呼ばれる「鉄丸釘」は鉄線を材質とした、主に構造用合板で使用される釘です。
表面を着色し、規格をすぐに見分けられるようにされているものがよく使用されます。

・NZ釘
NZ釘と呼ばれる「めっき鉄丸釘」も同様に鉄線を材質として作成されており、構造用合板留めで使用されます。
めっき処理をしているため、N釘よりも耐食性が高いことが大きな特徴です。
N釘と同様に着色し、規格を見分けられるものもございます。

【2】曝露実験

金物で有名な株式会社カナイがN50の釘とメッキ付のNZ50の釘で33日間の曝露実験を行ったところ、N50は7日目で釘打ち部分のまわりが黒く変色し始めました。
対してメッキ付のNZ50は変化が見られなかったようです。

黒く変色する原因は、「木材中のフェノール成分と鉄イオンとが化学反応を起こし、
黒色の錯化合物を作るためである」ということです。

この化学反応を抑えるのにめっき処理は有効な手段です。
【引用】共立出版:木材利用の科学「16.4 A.鉄汚染の防止」

【3】商品紹介

KN村田産業(ケイエヌ村田産業)【ワイヤ連結デジメッキN釘】MF-NZ50

めっき処理してあるため、防錆性に優れます。
JIS A 5508※公共建築木造には、JISめっき釘をご使用下さい。
耐力壁の仕様規定上同等の品質を有する釘として、N釘(鉄丸釘)と
めっき処理を施したNZ釘(めっき鉄丸釘)は同等として取り扱うことが認められています。

おわりに

こちらとしてはもう「錆びるもの」と思っておりますが、曝露実験の黒い染みの画像は、お施主様側から見たら不安になってしまう程おどろおどろしいものがありますね..
木造住宅の長寿命化が求められている昨今、ご検討されてみてはいかがでしょうか。

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