新耐震基準の木造住宅の耐震性能が簡易に分かる方法を公開 ~国土交通省・(一財)日本建築防災協会

2017年5月31日

国土交通省が、新耐震基準の木造住宅について効率的に住宅の耐震性能を検証できる方法「新耐震基準の木造住宅の耐震性能検証法」をまとめ、(一財)日本建築防災協会がWebでその内容を公開している。
先の熊本地震では、接合部などの規定が明確化された平成12年以前に建築された新耐震基準適合の在来軸組木造住宅でも倒壊などの被害があった。こうした被害を抑制するため、接合部等の状況を確認し、耐震性能を効率的に検証する方法が検討されてきた。
公表された検証法は、チェック項目を用いて建物所有者やリフォーム事業者などの専門家以外が耐震性能を検証できる「所有者等による検証」、専門家が現地の写真や図面などの活用しながら検証する「専門家による効率的な検証」の2つで構成。「所有者等による検証」により専門家による検証が必要と判断された場合に「専門家による効率的な検証」を行う。
国土交通省ではリフォーム等の機会に接合部の状況を確認することを推奨している