木造住宅の外皮の劣化リスク抑制で、ガイドラインを公表 ~国土技術政策総合研究所~

2017年9月8日

国土技術政策総合研究所(国総研)が、雨水浸入や結露に伴う木造住宅の劣化リスクとその対策をまとめたガイドラインを公表した。大学、設計・施工・検査などの実務を担う検査機関、住宅供給団体、工事団体、材料生産団体など合計24機関の参加を得て、5年間に渡り実施した試験などの共同研究の成果をまとめた。
ガイドラインは、造り手向けの【リスク分析・評価ガイドライン】および【設計・施工ガイドライン】と、住まい手向けの【長持ち住宅ガイドライン】で構成。【リスク分析・評価ガイドライン】は、木造住宅を建築する際のリスク要因とその評価方法などについて提示。【設計・施工ガイドライン】では、木造住宅で最も漏水リスクの高い部位であることが明らかになっている「開口部まわり」や「屋根・外壁取り合い部」「バルコニー」について、劣化対策上望ましい納まりを検討し、推奨納まり図(案)などを示した。
一方、住まい手向けの【長持ち住宅ガイドライン】では、住まいの長寿命化に関連する情報や、住宅を選ぶ際の要点などを示した。